■上司の心得、部下の心得■527号【存在感を求めすぎると!!】(部下編)

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    この記事は、メールマガジン『上司の心得、部下の心得』にて発信したものです。 
    1つテーマに対して、上司と部下それぞれの視点で考えていきます。 

    毎週水曜日12:30に配信しております。 
    ご興味のある方は、こちらからお申し込み下さい。 
     



    人には理屈を越えた、感情があります。

    ちょっとした心の持ちようで、人は大きく変れます。
    ちょっとした心遣いで、人は大きく変ります。

    ●今回のテーマは●

    【存在感を求めすぎると!!】(部下編)

    ◆○◆────────────────────────<2016.5.25>─

    上司の心得、部下の心得  ◆ 527号 ◆

    ────────────────────────────────◆○◆
    こんにちは、ストレス・マネジメント・コミュニケーション
    NK総研、活き活き組織構築支援コンサルタントの瀬川裕之です。

    東京駅を降りると構内には、いたるところに警察官がいました。
    伊勢志摩サミットの警備なのですが、さほど威圧感はありません。

    それに比べて海外に行くと、サングラスに自動小銃が珍しくなく、
    私は空港で見るたびに緊張感が高まります。

    そういった意味では日本は本当に平和な国なんですよね〜
    危機感がないのも問題かもしれませんが。

    まずはテロが起きないことを祈っています。

    今週も最後まで、お付き合いください。

    活力のある組織は強い!!『活き活き組織構築プロジェクト』
     ⇒ http://www.nksouken.com/iskp.html

    ────────────────────────────────◆○◆

    さて、今週はテーマ「存在感を求めすぎると!!」
    部下編をお送りします。





    「自分は上司からも周りからも頼られている!!」

    人に頼られることで存在感は高まり、
    仕事へのモチベーションにつながります。

    しかし、これも度を過ぎると
    大きなストレスに変わることがあります。

    よくあるのが、
    意図せずに“便利屋さんのように扱われてしまう”ことです。

    「とりあえず、○○さんに任せれば大丈夫」
    「これは、○○さんしかできないよね」
    「○○さんに任せれば仕事早いしね」

    それはそれで評価されている証ではありますが、
    ふとした時に、「自分は本当に頼られているのだろうか?」
    と疑問を持つようになってきます。

    「ただ単にいいように使われているだけじゃないか」
    「実際に自分には何があるんだろう・・・?」

    実はここ数年、このような疑問と不安を抱き
    ご相談してくる方が増えています。


    実際組織において、優秀な人材には仕事が集中してしまいがちです。

    これは、上司編でお話したように
    上司が人材育成を行う余裕もなく、
    今に縛られ、周りの人も含めて
    優秀な人材に甘えてしまっている結果です。

    初めの話ではないですが、
    それもある程度であれば、
    仕事を任される方も自分の存在感を刺激され、
    モチベーションも上がりますが、
    これも続けば心身ともにダメージを受けます。


    カウンセリングにおいて、
    「昇進うつ病」と言うものがあります。

    期待され認められて昇進したのはいいですが、
    それによって孤立して周りのプレッシャーに押しつぶされたり、
    責任範囲が広がり仕事がこなしきれずに
    自信を失ってうつ病を発症すると言うものです。

    昇進ではないにしろ一方的に仕事を任され続ける状況は
    同じような心理状態になる可能性は十分あり、
    現にこれまでも多くの相談を頂いています。


    そもそも、この「存在感」と言うものは
    自分で評価するものではありません。

    相手がどう評価するかにかかっています。


    しかし、厳しい経済状況の中で、
    自分の存在感が社会の中でどれだけあるかは
    気になるところです。

    もちろん、あれば安心するでしょうし、
    なければ不安になります。


    ここで大切なことは、
    誰のための存在感であるかと言うことです。

    身近な存在である上司の存在感か、
    会社にとっての存在感か、
    社会にとっての存在感か、
    よ〜く考えてみて下さい。

    多くの方が、どうしても身近な上司の存在感で
    判断してしまいがちです。

    これが落とし穴です。

    上司の存在感イコール会社の存在感であれば、
    まだいいのですが、相談にあったような場合は、
    往々にして上司が思う個人的なものであり、
    会社にとっての存在感とはイコールではありません。

    悪い言い方ですが、上司にとって都合の良い人材です。


    都合の良い人材から抜け出すには、
    しっかりと努力して本当の実力を身につけるしかありません。

    そして、チームで仕事をすることを意識することです。

    多くの都合の良い人材は
    そのほとんどが個人商店のようになっています。



    ここで必要なことは、自らの目標を設定すること。

    動かされるのではなく、自ら動くことが大切です。

    これを読んでいる方は、
    少しでも自分の成長に役立てばとお思いの方のはずですから、
    この言葉の意味は十分理解していただけると思います。


    それは結果的に自分を守ることでもあります。

    いくら周り(特に会社)のせいにしても
    最後は自分自身を守れるのは自分しかいません。

    その場の雰囲気に流されない強い意志を持ち、
    しっかりと自己表現することが大切です。


    そのためにも、自分自身の目標をしっかりと定めること。

    忙しい日々に忙殺されないように
    一歩ずつ頑張って行きましょう^^


    今週はここまで・・・


    ◆今回の心得◆

    楽な存在感に流され、都合のいい人材になるな!!


    活力のある組織は強い!!
    『活き活き組織構築プロジェクト(活プロ)』
     ⇒ http://www.nksouken.com/iskp.html

    ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
    【編集後記】

    今回のテーマとは逆に、
    「自分は存在感がないんです」
    「私には強みになるようなものがありません」
    なんて言う相談があります。

    多くの人は“仕事ができる”と言うのは、
    “仕事が速いこと”と思ている人が多いようですが、
    それ以外にも正確性や持続性も大きな強みとなります。

    両方ともなかなか評価されないことが多いですが、
    どちらも仕事には欠かせない要素です。

    少なくとも自分が評価する立場になったときには
    しっかりと評価してあげましょう。

    組織としての底力が確実に上がりますよ^^

    今週も最後までお読み頂き、ありがとうございます。
    今週も笑顔の一週間でありますように!!

    ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
    JUGEMテーマ:ビジネス


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