■上司の心得、部下の心得■925号【正しいと思うと目の前のことを見なくなる!!】(上司編)

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    この記事は、メールマガジン『上司の心得、部下の心得』にて発信したものです。 

     

    1つテーマに対して、上司と部下それぞれの視点で考えていきます。 
    毎週水曜日12:30に配信しております。 

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    人には理屈を越えた、感情があります。

     

    ちょっとした心の持ちようで、人は大きく変われます。

    ちょっとした心遣いで、人は大きく変わります。

     

    ●今回のテーマは●(本文は約5分で読めます)

     

    【正しいと思うと目の前のことを見なくなる!!】(上司編)

     

    ◆○◆─ since 2006.02 ───────────────<2024.2.28>─

     

    上司の心得、部下の心得  ◆ 925号 ◆

     

    ────────────────────────────────◆○◆

     

    こんにちは。

    組織の当たり前のレベルを上げることで強い組織を構築する!!

    活き活き組織構築支援コンサルタント NK総研の瀬川裕之です。

     

    “恋は盲目!!”

     

    人は恋をすると周りが見えなくなると言われます。

     

    それと同じように自分が正しいと思いこむと、

    周りの人の助言は耳に入らず、

    目の前のことも都合よく解釈してしまうことがあります。

     

    今回はそんな思い込みについての話です。

     

     

    今週も最後まで、お付き合いください。

     

     

    ご指摘・ご意見・ご要望・ご感想などお気軽にお寄せください。

     

     E-mail: info@nksouken.com

     

     

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    ────────────────────────────────◆○◆

     

    さて、今回のテーマは

    【正しいと思うと目の前のことを見なくなる!!】(上司編)

    をお送りします。

     

    ある会社で、部長さんから

    「○○会社の仕組みがすごいらしいので導入しようと思います」

     

    ○○会社とは近年業績を伸ばしている会社で

    多くのメディアでも紹介されています。

     

    確かに成功している事例をまねるのは

    悪いことではありません。

     

    他社の仕組みとは言え実績もあれば稟議も通りやすいです。

     

    これまでもそのような話は数多くお聞きしてきました。

     

    製造業ならトヨタ生産方式(TPS)、

    さらにIT化やDX化も実績のある会社のやり方を

    かたち的には参考にして導入しようと

    検討を進めている企業はとても多いです。

     

    ここでお気づきの方もいるかもしれませんが、

    “かたち的には”と表現したのには訳があります。

     

    紹介さえている仕組みをそのまま導入しても

    同じようにならないことは分かっています。

     

    ですから、手段の一つとして成功している仕組みを

    参考にすることを検討します。

     

    しかし、それが“かたち的には”参考にしていますが、

    実際にはそのまま導入しようとしているケースが多いんです。

     

    なぜなら、

     

    “実績のある仕組み = 正しい仕組み”

     

    すなわち、

     

    “正しいことをやれば結果ができる!!”

     

    そう思い込んでしまうからです。

     

     

    その結果、

     

    仕組み化が手段から目的に変わります。

     

    つまり、

     

    仕組みを導入することが目的となります。

     

     

    そして、かたち的には「参考にして」と言いながら、

    結果的にはそのまま仕組みを導入して、

    「うまく行かない」とまた次の手段を考える。

     

    “正しい”を追い求めていきます。

     

    そこには2つの間違いがあります。

     

    一つは、

    正しいであろう仕組みを

    正しく導入していないこと。

     

    仕組み自体が正しくても、

    正しく用いなければ結果はでません。

     

    よくあるのは土台のレベルです。

     

    仕組みを導入するための

    組織の持つ基礎体力のようなものです。

     

     

    例えば、製造業でかんばん方式を導入します。

     

    しかし、不良や故障が多い状態では

    中間在庫が増えるだけです。

     

    不良や故障がゼロでないとダメとは言いませんが、

    ある程度のレベルにならないと

    仕組みが現状にマッチせずに競争力は上がりません。

     

     

    これは、自分たちの今の実力が見えていない典型です。

     

    ただ、仕組みを導入すればよくなる。

    そんな魔法のような仕組みはありません。

     

    誰にでも分かることに意識が行かず、

    現状把握をあいまいにします。

     

    すると、「正しいはずなのに・・・」

    という思いが管理に力が入り(圧力)、

    本来の目的から逸脱していきます。

     

    “仕組みを遵守すれば結果が出る!!”

     

    そんな妄想が無理を強いることになり、

    組織はより混乱し、負荷が増すという

    悪循環に陥ってしまいます。

     

     

    そして、もう一つが、

    仕組み自体を正しく理解していない。

     

    仕組みはあくまでも手段です。

    当然、目的があっての手段です。

     

    その目的を理解し、

    結果に導くプロセスを理解していなければ

    仕組みをうまく使いこなすことはできず、

    何が課題かも見えてきません。

     

    “決まったことをやる!!”

     

    ではなく、

     

    “なぜそうやるのか!?”

     

    が分かっている必要があります。

     

    それが理解できれば、

    導入にために自社に必要なことや

    仕組みのポイントが明確になります。

     

    道具として使いこなせるようになるのです。

     

     

     

    今の実力を知る。

    中身を知る。

     

    どちらも当たり前のことですが、

    そんな当たり前のことが見えなくなる。

     

    それが、“正しい”と思うことの怖さです。

     

    今回は仕組みの導入を例に話しましたが、

    実際には「自分の考えが正しい」と

    思った時点で部下の話を聞かないとか

    現場の状況を見なくなる。

     

    そんな風になることも少なくありません。

    (部下の不満としては多いです)

     

    正しいと思った時点で情報の必要性がなくなり、

    新たな情報を求めなくなってしまいます。

     

     

    そこで、覚えておいて欲しいのが、

    (これが一番大事)

     

    “上司という立場はそれが許されてしまう!!”

     

    と言うことです。

     

    つまり、部下の話に耳を傾けなかったり、

    現場の状況を見ようとしなかったりしても

    それを上司という立場が抑え込んでしまいます。

     

    悪気があるわけではなくても、

    無意識に行ってしまうこともあります。

     

    それが上下間や組織間の壁を生み出し、

    情報が入ってこなくなり、

    コミュニケーション不全の要因となります。

     

    結果的にそれが組織運営にどれだけ悪影響を

    及ぼすかは想像に難くないはずです。

     

     

    “正しいと思うと目の前のことを見なくなる!!”

     

     

    ここで、意識すべきは周りの非言語表現です。

     

    顔色を伺えと言うわけではないですが、

    言葉には出ていなくても、周りは訴えています。

     

    仮にそれが(相手が)間違っていても(自分が正しくても)、

    一度は受け止めることがマネジメントでは大事です。

     

    部下の能力を発揮させ、成長させ、

    組織として結果を出し続ける。

     

    部下(相手)を抑え込んで、

    マウントを取ることが目的ではありません。

     

    少し謙虚になることは

    手段としても大事なことなのです。

     

    上司としての役目、

    目的を忘れないでください。(^^)

     

     

    今週も当たり前のレベルを上げていきましょう!!

     

     

     

    ◆今回の心得◆

     

    正しければ良いと言うわけではない!!

     

     

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    まだまだ能力が眠っています。

    思考のブレーキを解き放ちましょう。(^^)

     

     

    今回も最後までお読み頂き、ありがとうございます。

    今週も笑顔の一週間でありますように!!

     

    ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

    JUGEMテーマ:ビジネス

     



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