社内コミュニケーションが良くならない理由 パート2

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    前回、社内コミュニケーションが良くならない理由 パート1をお送りしました。
    今回はその続き、パート2になります。

    パート1では、社内コミュニケーションを良くならない理由として、
    『覚悟が足らない』とお伝えしました。

    これは、組織のトップだけのことではありません。
    その組織にいるすべての人に言えることです。

    しかし、覚悟を持つと言うことは
    口で言うほど簡単なことではありません。

    そこで、パート2ではその覚悟にも影響を与える、
    『環境』については話を進めてまいります。


    社内のコミュニケーションが良くならない理由の2つ目は『環境』です。

    環境と言うのは、会社で言えば社風と言うようなものでもあり、
    組織やグループで言えば、”雰囲気”です。

    それは昨日今日出来上がったものではありません。
    誰もが意識することなく、気が付いたらそうなっていた・・・。

    そう言うものです。

    ですから、逆に変えるとなるととても大きな力が必要になります。

    さらに言えば、人は元々変化を嫌います。
    これは本能的なもので、人に限らず動物も同じです。

    もう一つ付け加えるとすれば、
    「郷に入れば郷に従え」という言葉があるように
    あまり波風をたてることを良しとしない傾向があります。

    特に日本人は良い意味で周りに合わせる能力に長けています。

    しかし、それは悪い習慣であってもいつしかそれに溶け込んでしまうことも意味しています。


    例えば、
    「おはようございます!!」と元気の良い新入社員がいたとしても、
    その組織がだれも元気よく挨拶しない雰囲気であれば、
    半年もすればその新入社員も同じようになってしまうでしょう。

    もし、その新入社員にパワーがあり、
    違和感にもめげずに元気に挨拶を続けることができれば、
    逆に他の方々が元気に挨拶するようになるかもしれません。

    しかし、それは容易なことではありません。


    コミュニケーションも同じです。

    コミュニケーションレベルを上げようと思えば、
    大きな力と忍耐強い継続力が必要です。

    その根底にあるのは、
    「このままではダメなんだ!! 変えるんだ!! 変わるんだ!!」
    と言う覚悟です。

    その覚悟を水をさすのが”環境”なんです。


    私はそれを、“当たり前レベル”として捉えるようにしています。

    この“当たり前レベル”を意識することがとても大切なんです。

    例えば、
    ・朝の挨拶の当たり前レベルは?
    ・連絡、報告の当たり前レベルは?
    ・会議、ミーティングでの当たり前レベルは?
    ・規律、ルールに対する当たり前レベルは?
    ・整理、整頓、清掃の当たり前レベルは?
    ・・・ect

    一見コミュニケーションとは関係のないものもあるように思うかもしれませんが、
    これらの当たり前レベルが低いことで、それらがストレスとなり、
    うまくコミュニケーションを取ることが難しくなっている組織が少なくありません。

    と言うのも、それらの当たり前レベルが低いことは、
    そこにいるほとんどの人が認識しているからです。

    それが当たり前になるのですから、それは根深いものがあります。


    会社組織と言うのは気の合う仲間が集まった集団ではありません。

    これらの当たり前レベルがあいまいのままになると
    当然のようにコミュニケーション自体もあいまいになっていきます。

    私が知る限り、必要最低限のコミュニケーションはあるという組織に限って、
    認識自体とてもあいまいで、必要最低限と言う当たり前レベルが低く、
    そのことに全く気づいていません。

    そのような状態でいくらコミュニケーション研修などと言って
    理屈を学んでも、それを十分に活かすことは容易ではありません。

    個人のパワーに依存するには限界があるのです。


    さらに、”あいまいなコミュニケーション”は
    組織内に5つのあいまいを生み出します。

    1.あいまいな計画
    2.あいまいな決断
    3.あいまいな問題・課題 
    4.あいまいな仕組み 
    5.あいまいな認識 

    このことも現場の人誰もが認識しています。

    しかし、それを口に出しても仕方がないと思い。
    やがて、疑問にも思わなくなってしまいます。

    環境に溶け込んでしまうのです。

    そうなってしまうと、簡単には上辺だけのコミュニケーションから
    脱出するのは容易ではありません。

    当然、組織内はギスギスし、アンフォーマルな組織が形成されるようになります。
    (アンフォーマルな組織:会社の組織とは関係のない仲良し集団)

    そこで本当に強い組織、競争力のある組織、意味のある組織を
    取り戻そうと思えば、それなりのパワーが必要になることは想像に難くないでしょう。


    私がそう感じるのは、
    私がこれまで見てきたコミュニケーションが良くならない組織に共通しているのが、
    個人に対する取り組みで終っており、組織的取組みに欠けている点です。

    もしくは、組織的取組みがあっても単発で終ってしまい継続していない点です。

    初めに言いましたが、環境を変えるのは容易ではありません。
    継続的な取り組み(プロジェクト展開)が不可欠なのです。


    改善・改革に近道はありません。
    だから、確実に実施・継続できる組織は強くなり、差別化できるんです。


    まずは、自分の組織の現状をしっかりと認識すること、
    当たり前レベルを知ることです。

    当たり前レベルと言う視点で組織内を見渡してみれば、
    新たな気づきがあるはずです。


    組織の環境・雰囲気(当たり前レベル)が
    最大の抵抗勢力であることをまずは認識して下さい。


    妥協するのは簡単ですが、
    それを喜ぶのは競合先だけですよ!!

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    パート3は、個人のコミュニケーション能力について
    「ストレスとコミュニケーション」です。

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